「ママ、おにいちゃんねんねした?」
ドアから顔を出して涼の様子を見ていた陽菜が心配そうに。
「うん寝たよ。静かに寝かせてあげましょうね」
「うん」
陽菜を連れて下へ。
お風呂を沸かして晩御飯の支度。
いつもは涼と遊んでる陽菜が今日は私に引っ付き虫をしている。
「お手伝いしてくれる?」
「うん」
今晩は肉じゃがときんぴらごぼう。
涼にはお粥を。
ピンポーン
「あ、パパだ」
「そうね」
今日は早く帰って来てくれた。
「パパおかえりなしゃい」
「おかえりなさい」
「ただいま」
陽菜が恭介さんに抱き着いてる。
「陽菜、パパ着替えてくるから」
「ひなも」
「ん?」
怪訝な顔をして私を見る。
ちょっと目配せをして
「陽菜、パパのお着替え手伝うの?」
「うん」
「じゃあお願いね」
「うん!」
「ん、じゃあ着替えるか」
陽菜を抱いたまま二階へ。
ふぅ~
涼も心配だけど陽菜も大変だわ。



