Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「ただいま」


「あ、こゆきおねえちゃんだ」


台所から直接玄関に出て


「おかえりなしゃい」


「陽菜ちゃん、起きたんやね」


「うん。あ、おにいちゃんこっちこっち」


涼の腕を引っ張って


「なに?どうしたのひな」


恭介さんと小雪さんは怪訝な顔。


私と女将さんは顔を見合わせてクスッと。


「わぁ~すごい」


「これが『いど』っていってみじゅがでたんだって。しょしてこれがね」


涼に一生懸命説明してる。


「フフフ…陽菜ちゃんが先生どすな」


「二人にはいい勉強になる」


確かにね。


本の中だけの世界が現実に自分の目で見て、手で触れてるんですもんね。