Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「じゃあ流しますね」


係りの人の声に涼と陽菜がお箸を持って身構えた。


「あ、パパずるい」


「じゅるい」


上座に座ってる恭介さんに最初の素麺を取られて文句を。


「涼、陽菜、文句を言ってる間に志織や小雪さんに取られるぞ 」


その言葉に二人は真剣に流れてくる素麺を目で追って。


「取れた」


涼は無事に掬い投げ


「おいしい」


陽菜は中々取れず


「陽菜、ママが取って上げるから」


「ひな、じぶんでとるから!ママはしないで」


本当に負けず嫌いさんだわ。


恭介さんも小雪さんもハラハラしながら見守ってる。


2、3回失敗して


「とれた!ひなとれたよ」


やっとお箸に数本の素麺が。


「よかったなぁ、陽菜ちゃん」


「うん」


おつゆにつけて


「おいしいねぇ」


それからはちゃんと掬い上げれて確り食べた。