去年も泊まった駅直結のホテルに荷物を預けて小雪さんに案内され貴船に。
京都の北に位置する貴船は中心街よりは涼しい。
「しゅじゅしいねえ」
小雪さんに手を引いてもらって嬉しそうに回りをキョロキョロ。
「ねぇ、たくみおにいちゃんは?」
涼は小雪さんももちろんだけどカメラマンの美作拓海さんに会えるのを楽しみにしていた。
「美作さんは今日は仕事で神戸に行ってはります。夕方には帰って来はりますさかい夜には会えるえ」
今晩の御飯は小雪さんの置屋(オキヤ) でと招待をされている。
「よるにあえるんだね」
「ひなもたのしみだな」
陽菜も美作さんが大好き。



