「あっ、ママ」


ママがお部屋から出て来た。


「わ~ママ ちれい」


ママの浴衣は僕と同じ青色に蝶々が飛んでいる。


髪の毛にも蝶々が止まってる。


ママお姫様みたいだ。


パパも嬉しそうに見ている。


「フフフ…涼 ありがとう」


「うん。パパ」


「ん?」


パパが僕の方を向いて


「パパ、ママちれいらね」


「あ、あぁ、そうだな、綺麗だ」


「き、恭介さん」


ママはまた赤くなった。


「クククク…」


何故かパパが笑って、ママの頬っぺたに


チュッ!ってした。


パパ ズルい。


「ママ」


「うん?」


「りょうもチュウしゅる」


「チュウしてくれるの?ありがとう」


僕を抱っこしてくれて


僕は


チュッ!


パパがした方の反対の頬っぺたにチュウをした。


「クククク…ハハハ…」


パパはまた笑ってる。


ママも


「フフフ…」


嬉しそうに笑ってる。