「あ~美味しかった」
お腹一杯。
「そりゃあんだけ食えばな」
「……」
一々一言多いんだから。
「まだ時間早いな」
腕時計を見ると9時過ぎ
「これから…ん?」
BuBuBuBu
恭介さんが携帯を取り出して
「瑞穂、どうした?」
電話は瑞穂さんから。
何かあったのかしら?
息を潜めて様子を伺ってると
「ん?…あ、あぁ。…涼か?瑞穂と誠の言うことをちゃんと聞くんだぞ。… ん。陽菜の面倒を頼むな。あ、あぁ。 …陽菜、あぁパパだ。いい子にしてる か?…ん。あ、ちょっと待て。志織、 陽菜だ」
恭介さんから携帯を受け取り
「陽菜、いい子にしてる?叔父ちゃん叔母ちゃんの言うことをよく聞いてね。涼と喧嘩しないでね。…うん、そうね。陽菜はいい子だもんね。はい、 おやすみなさい。明日の夕方にお迎えに行くからね」
携帯を切って
「『おやすみなさい』の電話だったんですね」
「だな。…ん?どうかしたか」
恭介さんに携帯を渡して
「えっ?どうもしてませんよ」
「ククク…涼と陽菜がちょっともお前を 恋しがってないから拍子抜けしたんだ ろ?」
「そ、そんなことありませんよ」
さすが鋭い。
よく分かったわね。
「ば~か。やせ我慢しても顔に書いてある」
「……」
「ククク…ハハハ…」
本当にもう!恭介さんったら。



