「たらいま~」
「おかえりなさい。今日は何して遊んだの?」
ママが抱っこして、椅子に座らせてくれた。
パパも僕の横に座り、ママにコーヒーを貰う。
パパはコーヒーが好きなんだ。
一日にいっぱい飲むんだよ。
僕はミルクが好きなんだけどたくさんは飲まして貰えない。
パパはだからズルい。
「はい、涼にはお茶ね」
「あいがと」
お茶を飲みながら、公園で遊んだ話しをママにした。
ママはニコニコ話しを聞いてくれるんだ。
「じゃあ、買い出しに行くか」
「はい、そうですね。晩 ご馳走作らなきゃ。涼、何食べたい?」
僕?
う~ん 何がいいかな。
「ママ」
「うん?」
「りょうね、ハンバーグ」
「ハンバーグね、じゃあ、作るね」
「うん」
わ~い、ハンバーグ食べれるんだ。
「涼はハンバーグが好きだな」
「うん。らいしゅき。パパは」
「パパはな」
「うん」
ママを見て
「ママの作るもんなら何でも好きだ」
「き、恭介さん」
ママが真っ赤になった。
「ママ、たこしゃんみちゃいらよ」
「ハハハ…茹で蛸だな」
パパが笑ってる。
「ママ」
「はい?」
「りょうもママがちゅくるもんにゃらなんでもしゅき」
「フフフ…涼ありがとう」
ママは赤くはならなかったけど頬っぺたに
チュッ!
ってしてくれた。
パパにはチュウをしなかったから僕の勝ちだね。パパ!



