Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




パパと二人で家の近くの公園に行く。


まだ朝早いから誰もいない。


ブランコも滑り台も僕が独り占めだ。


「パパ」


「ん?」


「ちゅべりだいちゅる」


「ん 気をつけるんだぞ」


「あい」


走って滑り台へ


パパは下から見てくれている。


「パパ~」


「オゥ!」


僕は滑った。


「パパ、りょう じょうじゅ?」


「あぁ、上手だ」


パパが たかいたかい をしてくれた。


パパは背が高いから、僕は鳥になった気分。


「キャハハハ…もういっかいしゅべるね」


「ん」


下に降ろしてくれ、僕はまた滑った。


あれ?


パパが電話してる。


「パパ」


僕を抱き上げて、まだ電話してる。


「ん。分かった」


やっと切った。


「ママからだ」


「ママ?」


「ん。今日な、お祖父ちゃんとお祖母ちゃん、瑞穂おばさんと誠おじさんが晩に来るぞ」


「おじいちゃん、おばあちゃん、みじゅほおばちゃん、まこちょおじちゃんがくるの?」


「あぁ、みんなでご飯を食べて、花火を見るんだ」


「はにゃび」


「そうだ」


僕は花火がどんなもんか分かんないけど、みんなが来るのが嬉しい。


きっと花火って凄いんだな。


あ~待ち遠しいな。


早く晩になればいいのに。