急いで晩御飯を済ませて涼と陽菜の着替えを詰めて
「ママ、おばあちゃんとこにおとまりしゅるの?」
「う~ん、もしかしたらママもパパも帰るのがかなり遅くなるかも知れない の。涼や陽菜が寝てる時間になるから。朝にはお迎えに行くからね」
「ママ」
陽菜が抱き着いて来る。
「陽菜、明日、保育園から帰ったら赤ちゃんに会いに行こうね」
「あかちゃん」
「ひな、ひなはおねえちゃんだろ」
「おにいちゃん」
「ね」
「う、うん」
「うん、ひなはいいこ」
涼に頭を撫でてもらってご機嫌が漸く直った。
あ、忘れてた。
恭介さんに電話しなくちゃ。
RuRuRuRu…
『ん』
「恭介さん、仕事中にごめんなさい」
『どうした?』
相変わらず無駄はないわね。
とにかく病院に行くことと涼達を藤倉に預けることを話して。
「じゃあ、お願いします」
電話を切って
「はい、お待たせ。涼、陽菜行こうか」
「うん」
陽菜は相変わらずラッキーを抱きしめている。
ま、前みたいに熊五郎達全部を持って行かないだけましか。



