「涼にも何か…アイツは図鑑か」
お兄ちゃんは本が好きです。
お兄ちゃんは頭がいいんだよ。
本屋さんに行ってパパが
「これがいいか」
選んだのは『海の生き物』です。
面白そうだな。
陽菜もお兄ちゃんに頼んで見せてもらおうっと。
「さ、帰るか」
「パパ、ママには?」
ママだけないのは可哀想です。
「ママか?ママはケーキで」
「だってケーキはみんなでたべるよ」
ママだけのじゃないもん。
「ん~陽菜は何がいいと思う?」
「う~ん、しょうだなぁ」
何がいいかな?
本屋さんを出て下に降りるのにエスカレーターに乗り一階へ。
「パパ、あれがいいよ」
いいもん見つけた。
パパの手を引っ張っていった所には髪飾り売り場
「ママににあうとおもうよ」
陽菜が選んだのはピンクのお花の形をした髪留め。
「そうだな。これにすっか。あ、ついでに陽菜にもこれな」
パパが手にしたのはママのとお揃いのちょっと小さい髪留め。
「うん、ありがと」
やっぱりパパは優しいです。



