「パパ、ひなふんしゅいのちかくにいっていい?」
みんなが噴水に手をつけたりして遊んでいます。
「ん。気をつけるんだぞ」
「うん」
リュックをパパに渡して陽菜は走って噴水へ。
この公園の噴水は地面からお水が出てます。
お水が高く上がっり下がったりお日様に照らされてキラキラしています。
綺麗だし気持ちいいです。
みんな靴を脱いで裸足で噴水の回りを歩いてます。
陽菜も歩こうかな。
うん、歩こうっと。
スニーカーと靴下を脱いで
「あっ!陽菜」
パパの声が聞こえたような気がしたけど噴水の音でよく分かりません。
お水が出たり引っ込んだりするところを歩くのは楽しいです。
それにお水が冷たくて気持ちいいの。
「陽菜、戻れ」
あ、パパ
「どうしたの?」
パパが顔をしかめて
「びちょびちょじゃないか」
「だいじょうぶだよ、くつもくつしたもぬいでるもん」
「Tシャツも濡れてる」
「パパ、リュックにタオルあるよ。ママがいれてくれた」
パパがリュックを開けて
「何か色々…ん、タオル。足をちゃんと拭けよ」
「うん、ありがと」
陽菜が拭いてると
「ご丁寧にTシャツの替えも入れてある」
パパがリュックからTシャツを出して
「陽菜、靴下履けるか?」
「うん」
陽菜、赤ちゃんじゃないんだから。
靴下を履いてスニーカーを履いて
「じゃあ、こっちに来い」
ベンチに座らされて
「Tシャツ着替えような。自分で脱げるか?」
「うん」
陽菜、もう自分で脱げます。
なんたって3歳だもん。
なのに
「あ~辛気くさい」
ってパパが脱がせて新しいTシャツを着せました。
もう! 陽菜一人で出来るのに。
パパはせっかちさんなので困ります。



