「ん、俺の勝ち」
「のようですね」
何故かこてんぱんにやられてしまった。
「じゃあご褒美」
「後片付けしなくちゃ」
ソファーから立ち上がり
「逃げんのか?」
し、失礼ね。
「逃げませんよ。でも片付けしないと。恭介さん先に二階に行ってて下さいな」
「待ってる」
「……」
「先に二階に上がってたらお前何とか時間稼ぎに用事作って上がって来ないだろ」
「…そんなこと」
「ん…抱かれるの嫌か」
耳元で囁く。
「そ、そんなこと言って…ません」
耳朶を甘噛みしてるし。
「ん。なら待ってる」
チュッ!
キスをしてソファーに座り新聞を
「早くしろ」
「……」
グラスやお皿をキッチンへ
『待ってる』なら手伝ってくれてもいいと思うのは私だけでしょうか?
グラスとお皿を拭き終わり食器棚にしまいリビングへ



