ベッドに寝かせて
「ママ」
「はい?」
「れんくんひなをおよめしゃんにしてくれるかな?」
あらあら一応心配してるのね。
「さぁ、どうかな。だけど前にも言ったように保育園、小学校、中学校、高 校、大学、会社までだから何年も先だよ」
「れんくん おじいちゃんになるかな?」
おじいちゃん!
漣君が?
「さ、さぁ」
「おじいちゃんになったらだめだね。 およめしゃんになれないね」
「駄目なの?」
「だっておじいちゃんにはおよめしゃんじゃなくておばあちゃんだもん」
「あ、そ、そうね」
子どもって面白い考え方をするのね。
絵本の読み聞かせを数頁で陽菜は夢の中
チュッ!
「おやすみなさい。いい夢を」
電気を消して下へ



