晩御飯
暫くは陽菜も『美味しいね』とかパン ダの映画の話をしていたんだけど
「パパ」
「ん?」
「ひなね、れんくんのおよめしゃんになるね」
「……」
「陽菜」
急に爆弾発言
恭介さん…固まった。
「あれ、ひなはいせさんのおにいちゃんのおよめさんになるんじゃなかったっけ?」
また涼が余計な一言を。
ますます恭介さん…しかめっ面
「うん。しゅうおにいちゃんのおよめしゃんになろうとおもったんだけどね、れんくんのほうがあしょんでくれたよ」
そんな理由で伊勢さんをふるんですか!
恭介さんを見ると
「そっか。陽菜は漣の嫁さんになるのか」
何故かニヤニヤと。
「うん」
陽菜もニコニコ
「ん。陽菜と漣なら似合うかも」
あら反対しないのかしら。
涼が
「パパ、ひながれんくんとけっこんしてもいいの?」
恭介さんを見上げて
うん。私もそう思う。
「あぁ。漣がいいって言ったらな」
「……」
あ~そういうことですか!
漣君には緒方さんがいるからってわけね。
「こんどれんくんにきいてみるね。およめしゃんにしてくれるか」
「そうだな」
今度ってたぶんもう会う機会なんてないもんね。
自然消滅だわ。



