恭介さんがお土産に買ってきてくれた チーズケーキを食べながら
陽菜はパンダの話を一生懸命恭介さんにしている。
うんうん。
映画に行って正解だわ。
さ、ぼちぼち晩御飯の支度にかかりましょうか。
今晩は涼のリクエストで「ロールキャベツ」
本当は焼き肉にしようかと思ったんだけど恭介さんが昨晩「しゃぶしゃぶ」食べ たって言ってたから。
「ママ、ひなも」
「お手伝いしてくれるの?」
「うん」
「じゃあお願いね」
私達がキッチンに行くと
「涼、早いけど風呂入るか?志織、沸いてるか?」
「はい、沸いてますよ」
帰ってすぐにスイッチを。
時間はもう5時だから。
「うん」
涼は嬉しそうに。
「ひなはどうすんの?パパやぼくとはいる?」
「ひなはママと」
「うん」
フフ
涼がほっとしてる。
最近は私や陽菜と入るのが恥ずかしいらしい。
それに恭介さんを独り占めしたいみたいだし。
いつも涼が恭介さんと話してると陽菜が割り込むもんね。
お兄ちゃんは大変だわ。
恭介さんもその辺に気づいてるからお風呂は涼と出来るだけ入ろうとしてるみたい。
恭介さんもいい父親だわ。



