電話を切って
「パパなんでおおきなこえだしてたの?ひなおみみいたくなっちゃった」
耳を押さえてる。
「さぁね。きっとパパも陽菜にチュウしてほしかったんじゃないかしら」
「そうかな?じゃあパパがかえってきたらいっぱいチュウしゅるね。あっ! ママもパパにチュウしたらパパよろこぶよ」
「陽菜」
お風呂からあがった涼が隣でクスクス
「さ、陽菜ママ達もお風呂に入りましょうね」
「うん」
陽菜をお風呂に入れて二人を寝させて
明日帰って来たら…
陽菜はまた漣君のことを一部始終話すだろうし。
あ~また機嫌悪くなるのが目に見えてる。
明日は涼も練習休みだから何処かに遊びに行こうかしら。
陽菜の気を漣君から他に向けさせれば漣君の話をしないよね。
だけど…
何でこんなに気を遣わないといけないのかしら?
あ~可哀想な私。



