「漣君だけじゃなく」
『他にもしたのか?』
絶対に青筋立ってるし。
「緒方さんにですよ」
『ん?』
「瑞希さん」
「うん。みずきおねえちゃんにもチュウしたの。ひなね、みずきおねえちゃんだいすき」
陽菜が横で嬉しそうに。
「ね、恭介さん何も心配することは」
『誰も心配なんかしてねえし』
いや、絶対してます。
「ひなね、パパにもチュウしたいんだけどいないから」
陽菜…貴女確り恭介さんのツボを抑えてるわね。
我が子ながら見習わなきゃ。
「恭介さん」
『明日夕方までには帰るから』
「はい」
「戸締まりちゃんとするんだぞ」
「はい」
ご機嫌は直ったようね。



