Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




RuRuRuRu…


「はい、藤倉です。あ、恭介さん…はい、無事に。えっ?大丈夫ですよ」


陽菜がエプロンを引っ張り


「パパ?ひなおしゃべりする」


「恭介さん、陽菜がお話ししたいって。はい」


陽菜に受話器を渡して


「パパ ひなねれんくんとあしょんだんだよ。れんくんね~かっこいいの。 ひなね、れんくんにチュウしたんだよ」


「あ、陽菜」


止めようとしたけど間に合わない。


『なにぃ~』


恭介さんが怒鳴ってる。


あ~ぁ。


『パパこえおおきいよ。ひなきこえてるよ」


陽菜に注意されてるし。


「れんくんもひなにチュウしてくれたよ」


『……』

恭介さん…固まったよう。


「陽菜、ママがパパとお話しするから」


「うん」


陽菜から受話器を受け取り


「恭介さん」


「志織、どういうことだ?」


ちょっと怖いんですけど。


「恭介さん、チュウって言っても頬っぺたに軽く」


『軽くてもキスしたんだろうが』


こんなことで怒ってたら恭介さん頭に血が上って倒れるわね。


何も漣君が初めてじゃないし。


恭介さんが知らないだけで。