Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




着替えを済ませ髪もおさげにして


コンコン!


ガチャッ!


「あ~れんくん」


漣君が入って来た。


陽菜がじろじろ見て


「れんくんはあおなんだね。おとこのこだから?ひなはおんなのこだからあかなんだね」


漣君は青のチェックのシャツにジーパ ン、スニーカー


「そうだね。陽菜ちゃんは女の子だから赤なんだね。陽菜ちゃんに似合ってて可愛いよ」


「ありがと」


漣君に褒められて嬉しそうに笑ってる。


「じゃあ漣君、座ってくれる?」


「ん」


陽菜の手を引いて椅子に座らせその横の椅子に腰掛けヘアメイクを。


それを物珍しそうに眺めながら


「ねぇれんくんはおとこのこでしょう?」


「あ、ん。男だよ」


いったい何を言い出すのかしら?


「おとこのこもおけしょうするの?ひなのパパとおにいちゃんはしないよ」


「ククク…そうだね。普通はしないね。 でも今日は特別だから」


「ふ~ん」


たぶん分かってないし。


緒方さんも戸部さんも笑ってる。


「はい、出来ました」


「ん。サンキュー」


然り気無く鏡越しにアイコンタクトを取ってるのを見てしまった。


何か初々しいわね。


「じゃあ陽菜ちゃん行こうか?」


「はい」