そこに漣君が
「こんにちは、陽菜ちゃん」
漣君もしゃがんで目線を陽菜に
「あ~れんくんだ~」
陽菜が大きな声で
「陽菜」
黙らそうとすると
「お母さん、大丈夫ですから」
「れんくん、かっこいいね」
またまた憧れの眼差し。
恭介さんいなくてよかったわ。
「かっこいいって言ってくれるんだ? ありがとう。陽菜ちゃんも凄く可愛い よ」
漣君がニコッと笑うと陽菜が顔を赤らめた。
やっぱりカリスマモデルだ。
「ひな かわいい?ありがと。だけどね」
「ん?」
「ひなはにばんめにかわいいの」
陽菜、また貴女は…
口を塞ごうとする前に
「二番目に可愛い?じゃあ一番は」
漣君それは聞かないで下さい。
「いちばんめにかわいいのはママなの。ひなのママはいちばんかわいいの。だからひなはにばんめなの」
みんなが私を…
あ~恥ずかしい。
私がそう教えてるみたいじゃない。
「ハハハ…ママが一番?」
「うん。ママはひなのほうがかわいいっていうんだけどね、ひなはママがかわいいとおもうの」
「そっか。じゃあ陽菜ちゃんもママも一番可愛いよ」
「ふたりともいちばん?うん」
嬉しそうに笑ってる。
「ママ、ひなもいちばん」
「う、うん。よかったわね」
「うん」
周りはみんな笑ってる。
私は…真っ赤。



