「ね~パパ いいでしょう?」
「兄さん」
「恭介さん、瑞穂さんの顔を立ててあげて下さい。それに陽菜もこれだけ言ってるんだから」
「恭介、俺からも頼むわ」
誠さんも。
「恭介、私達も陽菜ちゃんの可愛らしい姿を見たいわ。ね、お父さん」
お母さんまで
「恭介」
最後にお父さん
「あ~分かった。陽菜、漣と写真撮ってもらえ」
みんなのお願い攻撃に恭介さんも仕方なく了承した。
「ありがと パパ」
陽菜が恭介さんに
チュッ!
「兄さん、ありがとう」
「あぁ。ただし」
「はい?」
「陽菜は保育園、志織は会社を休むのは認めん」
やっぱりね。
「うん、それは大丈夫。土曜日にしてくれるって」
「……」
最後の砦も破られたわね。
「何を笑ってるんだ?」
「えっ?」
わ~睨んでるよ。
「笑ってませんから」
「……」
「本当に本当ですって」
完全に八つ当たりだよ。



