Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




玄関の柵越しにママの帰りを待ってます。


ママ、まだかな~


ーー





その時、タクシーが止まり


あ、ママだ!


タクシーから降りて来ました。


「ママママ」


柵を開けて


「おかえりなしゃい」


「ただいま陽菜。待っててくれたの?」


ママに抱き着いて


「うん。ひなまってたの」


「フフフ…ありがとう。さ、お家に入りましょうね」


「うん」


玄関を開けて


「パパ、おにいちゃん、ママかえってきたよ」


ドタドタドタ


お兄ちゃんが走って来て


「ママ、おかえりなさい」


「ただいま。パパは?」


あれ、パパがいません。


「うん?あ、いいから。あ、ママさきににかいできがえてきたら?」


「えっ?先にパパに『ただいま』言わないと」


そうだよね。


パパに『ただいま』しないと怒るよね。


「いいから。ひなママをにかいへつれてって」


お兄ちゃんが必死で目配せ。


よく分からないけど…


「ママ、さきにおきがえしよ。ね」


お兄ちゃんがママの持ってた荷物を取り上げて


「さ、ひな」


「うん。ママ」


ママの手を引いて二階へ。