Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




お昼ご飯を食べて陽菜とお兄ちゃんはお部屋でママにプレゼントする絵を描きます。


「ひな、ひとりでかいてみる?」


「うん」


「じゃあこのがようしにね」


お兄ちゃんが画用紙とクレヨンを渡してくれました。


嬉しいな。


いつもはお兄ちゃんが絵を描いて陽菜は色を塗るだけしかさせてもらえないもん。


やっぱり3歳になったからかな?


3歳はやっぱりいいな。


陽菜は今日のお姫様みたいなママを描きました。


お花も一杯描きました。


「おにいちゃん」


「うん?」


「『ひな』ってどうかくの?」


「じぶんでかくの?」


「うん」


陽菜はもう3歳なんだもん。


「『ひな』は…こうかくんだよ」


ノートに『ひな』と書いて


「かいてみて」


「うん」


お兄ちゃんが書いた横に『ひな』と書きました。


でも…中々上手く書けません。


「ひな、がんばれ」


「うん」


お兄ちゃんが教えてくれます。


お兄ちゃんは本当に優しいです。


「うん、じょうずにかけた」


「うん、ありがと」


なんとか書けるようになったので絵を描いた画用紙の下にピンクのクレヨン で『ひな』って書きました。