Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「寝たか」


「はい」


「飲むか?」


「少しだけ」


「ん」


ソファーから立ち上がり、ヴァイオレットフィズを作ってくれる。


やっぱり今でも作ってくれるのはヴァイオレットフィズ


おつまみを出し


二人ゆっくりとグラスを傾ける。


「休みでもゆっくり出来ないだろ」


「大丈夫ですよ。涼と遊ぶのもストレス発散になりますから」


「ならいいが、無理すんなよ」


「はい。恭介さんこそ大丈夫ですか?涼の相手で疲れませんか?」


「俺もストレス発散になってる…けどな」


「えっ?」


恭介さんがニヤリと笑い


「アイツは俺にライバル意識を持ってんぞ」


「ライバル意識?恭介さんにですか?」


何で?


「クククク…ママは涼のだってさ」


「えっ?」


「さっき風呂場でな、お前を呼ぶ前」


「はい」


「『ママは涼のママだから、パパは一緒に寝ちゃ駄目』だって」


「へっ?」


「『ママは涼が好きなの』って、だから『ママはパパが好きなんだ』って言ってやったら「違うもん涼が好きなんだもん、ママ~」って言い出しててママも一緒にってなった訳だ」


「……」


恭介さん…あなたも子どもですか?


「さっきも言ってたけど、お前と結婚するってさ」


「……」


「まっ、俺に似て趣味はいいけどな」


「……」


呆れて物が言えないわ。