Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




歯磨きを済ませ


「パパ おやしゅみなしゃい」


「ん…おやすみ」


恭介さんの頬っぺたに


チュッ!


とキスをして


「ママ~」


「はいはい」


涼をベッドに入れ



熊五郎とペン太郎を両脇に置いて


「ママ」


「なあに」


「ポニョもママみたいにかあい~ね」


「ポニョの方が可愛いよ」


「ううん、ママもかあい~よ。パパがママはかあい~っていってちゃもん」


「……」


恭介さんは涼に何を言ってるんですか。


「ママ」


ハッ!


照れてる場合じゃないわ。


「ありがとう。可愛いって言ってくれて」


「うん。ママ」


「うん?」


「りょうもかあい~?」


「涼も可愛いわよ。ううん、ママより涼の方が可愛いわよ」


そうよ、涼が一番可愛いわよ。


「うん」


ニカァと笑い


「ママ、えほん」


「はい、絵本ね」


寝る前の習慣になってる絵本の読み聞かせをして


――





「…めでたし、めでたし」


あらっ、寝てる。


涼の額にキスをして


「おやすみ。いい夢を見てね、王子様」