「ママ」
「はい?」
「りょうね、おおきくなったらママをおよめしゃんにしゅるね」
「ママを涼のお嫁さんにしてくれるの?」
「うん。ママかあい~から」
二才半の子どもに可愛いって言われた。
さすが、元プレイボーイの俺様のDNAだわ。
「涼」
「なあに、パパ」
「ママはパパのお嫁さんだから涼のお嫁さんにはなれないんだ」
恭介さん…何マジに張り合ってんですか?
涼がビックリしたようにどんぐり眼で私を見て
「ママ」
「なあに?」
「ママはパパのおよめしゃんなの?」
もう、恭介さんは!
恭介さんを睨んで
「そうよ、ママはパパのお嫁さんなの」
恭介さん、勝ち誇ったように笑ってるし…って、あなたは子どもですか?
「ふ~ん。じゃあ、りょうはポニョをおよめしゃんにすんね」
「…そ、それがいいな」
笑いを堪えてる。
「うん」
パパに賛成してもらい嬉しいのか、満面の笑みで…
涼のお嫁さんは…ポニョですか!
何か複雑。
賑やかな夕御飯が終わり
「ごちしょうしゃまれした」
「はい。じゃあ涼は歯を磨いてねんねね」
「は~い」
ほんと聞き分けいいわ。



