えっ?


「ゥ…ゥゥン」


いきなり頭を押さえられ唇を


――





「き、恭介さん…起きてたんですか?」


唇が離れ


狸だったのかしら。


「寝るわけないだろ」


「えっ?…ち、ちょっと」


パジャマのボタンを外し胸に唇を


「恭介さん…」


「ホワイトデーだろ。もう一つのプレゼ ントがまだだ」


もう一つのプレゼントって


「まだ俺をプレゼントしてない」


「い、いや…それは…ゥゥン」


胸に薔薇を咲かせて


「お前…俺が要らないって言う気?」


「……」


「ん?」


片眉は上がって声は低く怖いんだけど… 手は優しく私の体をさまよってる。


「ん?志織」


今度はとびきり甘い声で


恭介さんの顔も色っぽく艶めいて


「恭介さん」


「ん?」


「意地悪です」


「フッ 奥様、プレゼントを受けてもらえますか?」


「……」


「ん?志織、赤くなってないで…言って」


「…き、恭介さんを」


「ん?」


指は優しく胸を…


「恭介さんを…プレゼントして下さい」


引き寄せ唇を重ねる。


――





耳元で


「喜んで」


―――


――





――


―――


――





優しく熱く激しい恭介さんをプレゼントされた。