ピンポーン


「あ、パパだ」


「パパだ」


二人と玄関へ


ガチャッ!


「ただいま」


「おかえりなさい」


「おかえりなしゃい」


陽菜が抱き着いた。


「陽菜、パパ着替えて来るからな」


「うん、はやくしてね。ひなおなかがペコリなの」


「まだ食ってないのか?」


「恭介さんを待つって」


「そうか。じゃあ直ぐに来るからな」


恭介さん嬉しそう。


「さ、支度しようね」


「は~い」


「はぁい」


二人とも賢くお手伝いを。


恭介さんが席に着き


「いただきます」


やっと晩御飯。


今晩の献立は肉じゃがと三度豆のごまよごしと大根の味噌汁


肉じゃがは恭介さんの好物


初めて恭介さんにつくったのも肉じゃがだったな。


あれから好物になってくれたみたい。


「ママ どうしたの?」


「どうしたの?」


「えっ?」


涼と陽菜が私を見て


恭介さんも私を見て


「ど、どうもしてないけど…涼どうして?」


「だってママうれしそうにわらってるよ」


「わらってるよ」


「えっ?あ、い、いや…お、美味しいなあと」


「うん、おいしいね」


「おいしいね」


「ククク…」


恭介さんに笑われた。


恭介さんにはバレてるのね。