「あのパーティーの後、やっぱり流華が気になって、何回か電話したんだ。でも、何回かけても流華がでなかったからパーティーが終わった次の日に流華の部屋を訪ねてみたら、流華は意識を失ってた。どこにもケガはしていないはずなのに、流華の周りのカーペットに血が染みついていて、その血は確かに流華のものだった。それで、先に流華を病院に連れてきてから調べようと思って、流華を病院に運んだあと部屋に戻ってみると、カーペットに染みついた血が綺麗さっぱり消えてた。こんなことができるのは、上級悪魔しかいない。俺はそう思ったよ。」
上級悪魔。
真っ先に思い浮かぶのは、私の・・・・・・。
あれ?私の、なんだっけ?
なんで?姿形だけぼんやりと頭の中に出てくるのに、名前が、出てこない。
顔も、ぼやけてて、よく、分からない。
なんだろう、この感じ。
すごく、大切なものを失ったような、そんな感じ。
「・・・か、・・・流華?」
「え?、あ、なに?」
「なにじゃなくて、さっきから顔色悪いぞ?」
「あ、ごめん。考え事、してた・・・。」
頭の中に思い浮かんだ人物を思い出そうとすると気分が悪くなってきてしまった。
「・・・・」
そんな私を何も言わずに悠は見ていた。
私はその視線に耐えきれなくなり、「どうしたの?」、と聞いてみる。
すると悠は、一瞬気まずそうな顔をしたが、すぐにいつもの笑顔で「なんでもない」と答えた。
それから悠はいすから立ち上がった。
「俺、そろそろ帰るよ、ちょっと、仕事がたまってるからね。」
「うん、わかった。お仕事がんばって!」
私がそういうと悠は、
「ありがとう、俺のお姫様。」
と言って、体を屈めてきて私の唇に自分のそれを重ねると、すぐに離れて
「俺はこっちのほうが、励みになるよ」
と言ってすぐに病室を出て行った。
流華は突然の事で頭の思考が一時停止していたが、また思考が動き始めると唖然とした顔のまま、自分の唇にそっと自分の指で触れてから
「私の、ファーストキス・・・」
と、独り言のように呟いた。
上級悪魔。
真っ先に思い浮かぶのは、私の・・・・・・。
あれ?私の、なんだっけ?
なんで?姿形だけぼんやりと頭の中に出てくるのに、名前が、出てこない。
顔も、ぼやけてて、よく、分からない。
なんだろう、この感じ。
すごく、大切なものを失ったような、そんな感じ。
「・・・か、・・・流華?」
「え?、あ、なに?」
「なにじゃなくて、さっきから顔色悪いぞ?」
「あ、ごめん。考え事、してた・・・。」
頭の中に思い浮かんだ人物を思い出そうとすると気分が悪くなってきてしまった。
「・・・・」
そんな私を何も言わずに悠は見ていた。
私はその視線に耐えきれなくなり、「どうしたの?」、と聞いてみる。
すると悠は、一瞬気まずそうな顔をしたが、すぐにいつもの笑顔で「なんでもない」と答えた。
それから悠はいすから立ち上がった。
「俺、そろそろ帰るよ、ちょっと、仕事がたまってるからね。」
「うん、わかった。お仕事がんばって!」
私がそういうと悠は、
「ありがとう、俺のお姫様。」
と言って、体を屈めてきて私の唇に自分のそれを重ねると、すぐに離れて
「俺はこっちのほうが、励みになるよ」
と言ってすぐに病室を出て行った。
流華は突然の事で頭の思考が一時停止していたが、また思考が動き始めると唖然とした顔のまま、自分の唇にそっと自分の指で触れてから
「私の、ファーストキス・・・」
と、独り言のように呟いた。

