「・・・・・・・」

悠の告白を受けて返事してから
3分はたった。

泣きすぎて目が腫れてるため
私はさっきから顔に手を覆いかぶせて
顔を隠している。

そのため、多分悠にはまだ泣いている
ように見えるだろう。

「ああ、流華?そろそろ泣き
終わったかな?」

「う、うんでも待って、私今目が腫れてる
から、もぅちょっとこのままでいて?」

「あ、うん俺もそうしていんだけど
そろそろ離れないとダメかも」

「え?なんで?」

「そろそろ離れないと流華の事
襲っちゃいそう」

「えっ!?あ、きゃっ」

そうだった今、私悠に押し倒された
状態だった。

「うおっ」

慌てて悠を押し返して起き上がる。

さっきまであった事を思い返して
顔が赤くなる。

恥ずかしくてまた顔を手で隠そうとした時

ズキッ

「・・・・・・っ!」

右手首の傷が痛んだ。

「?どうかした流華?顔色悪いけど」

私の変化に気づいて心配そうな顔で
私をのぞき込む悠。

だけど悠にあまり心配して欲しくなくて
とっさに嘘をついた。

「ううん、なんでもない、そういえば私
まだ生徒会の仕事あったから戻るね」

「あ、あぁ、じゃあこれ、俺の携帯番号
だから・・・」

そう言って悠は私にメモを渡した。

「う、うんありがとう。じゃあ私行くから」

慌てて部屋を出ていった私を悠は不思議
そうに見ていた。

良かった。ばれてないよね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

無事パーティーも終わって
参加していた人達も全員それぞれの
部屋に戻った後、私達生徒会も
解散してそれぞれの部屋に戻った。

本当は私も部屋を借りていたけど
父様に頼んでMoonの自室に帰る事
にした。

あのまま、北の城にいたら、
悠に瑠美の事や私のこの手首の事が
ばれそうで怖かった。