「アスカさん寝ちゃうの?」 「…だって、授業あるし」 「こういうときだけまじめ振るよね」 「そんなこと…っ」 ふわり、と抱きしめられる。 彼とあたしの距離は完全に無くなった。 「俺が何でミルクチョコが好きか、教えてあげる」 いつの間にか敬語じゃなくなったことにドキドキする。 彼の手があたしの頬に触れて、自分の方に少し向かせた。