そんなこんなで
朝の話は勝手に切り上げられ、

今は送迎の車の中。



小織「はぁ‥」


不意に溜息を漏らすと、

運転手の執事が笑った。



執「お嬢様が言うほどあの学校はバカではありませんよ?」



小織「庶民にしたらバカじゃないかもしれないけど、

この私にしたら
バカすぎて仕方がない位よ」



半笑いで言う執事が
なんだか私の全てを知っているかのようで、なんとなく腹が立った。


数分後、ようやく私が通う
新しい学校の正門前に車が止まった。