辺りは紅く染まり、風が少し冷たくなっている。

「それじゃあ、明日!」
「また明日ねーじゃあねー」
「じゃあね」

彼と彼女は、かき氷屋さんで女の子をお婆さんに返して家路に着いた。

女の子はもうすっかり二人に慣れて、普通に話してくれるようになっていた。

「大丈夫?」
「......へ? 何が?」
「足。虹作るの大変だったろ」
「あーうん、お前がやれよって思った!」
「ごめんごめん」

彼が笑いながら謝ると、彼女は「それ謝ってない!」と笑いながら彼の肩を叩いた。