「婆ちゃんチョコレート」
「あーはいはい今持ってくるからね」

お婆さんはニコニコ笑いながら中に引っ込んで店からチョコレートを持ってきた。
女の子はお婆さんからチョコレートを受け取ると、それを割り始めた。

「はい、兄ちゃんの分」
「あ、ありがとう。優しいんだね」
「これ姉ちゃんの分ね」
「ありがとー!」

女の子はお婆さんにもチョコレートの欠片を渡した。
随分小さくなったチョコレートを四人で食べる。

彼女は、明日またかき氷を食べに来るのが、楽しみになった。