そんな身のない会話を交わしながらも、無事かき氷屋さんに到着。
いつも通りかき氷を食べてから川に行くつもりだ。

彼はふと、いつも通りの木造の古そうな店に違和を感じた。
だが彼女はまったく気にしないので、彼はそのまま店内に入った。

「いちごミルク二つーお願いしまーす」

彼女が威勢良く入っていく。
店主のお婆さんは相変わらず無愛想だったが、顔馴染みのためか「あいよ」と言ってかき氷を作り始めた。

二人は思わず顔を見合わせて微笑み、お婆さんは我関せずでかき氷を作っていた。