「は?いとこ!?そしたら、美衣がわかるでしょ!?なのに、美衣がわからなかったんだから!」 わかるわけ、ねぇだろ。 俺のいとこの紗江は、高校卒業した後からサナギから孵化した蝶々みたいに豹変したんだから。 「翔、一昨日、一緒にいたの、誰…?」 いつの間にか、隣に美衣がいた。 俺は、紗江のことを説明した。 「いくら、いとこだからって、二人っきりで歩いたりしないでよ!」 …。 美衣が、俺に焼きもち妬いてる…。