「美衣、君の返事を待つって言ったけど、何か月も待たされるのは困るなぁ」 あかねが、溜息を吐きながら。 だって、まだ翔のこと振り切れないから…。 あかねのこと、傷つけてしまうのに…。 十一月、いきなりキスされた時は驚いた。私の本音が、ばれたんじゃないかって、すごく心配になった。 「まだ、気持ちの整理、つかない?」 私は、何も言えなくて。 俯いてしまった。