美衣が嬉しそうに笑った。その笑顔が、何故か眩しくて、俺は目を細めた。

「ありがと、翔」

 俺は笑い、時計を見た。

 もう、三時。学校が終わってから二時間経つ。

「そろそろ、帰ろうかな。翔、最後の中体連。頑張ろうね」

 俺は、頷いた。