昨日の雨はどこへ

いっちゃったんだろう。


すっきりと澄み渡った青空に、

キラキラと輝く太陽が

凛々しい姿をみせている。


この太陽のように私も

堂々としていたいんだけれど。


「はぁ……」


私の口から出てくるのは

溜め息ばかり。


昨日、結局凛にはなにも話せずに

別れてしまった。


タイミングがあえば

全て話そうと思ってた。


でも、凛のいつもの

元気な声に行動に圧倒されて、

言葉を飲み込んでしまった。


言ってしまえば、

すごく楽になってたと思う。


「はぁ……」


これで何度目かの

深い溜め息をつく。


ウソタの一方的な話だから、

きっとアレもウソタの得意な

「嘘」の一つ。


そう自分自身に言い聞かせながら、

昇降口へ入った。