チョコレートトラップ

「ウソタってば、

 何考えてんの?

 私がスキなのは

 ウソタじゃないって

 分かってるんでしょ。

 なのにそんな事、

 よくも平気で言えるよね。

 信じられない」


ウソタにつかまれたままの腕を

どうにか振り解こうと

暴れるけれど、

そうすればそうするだけ、

ウソタの力が強くなっていく。


手の跡がくっきりと

ついてしまいそうな程に。


「俺、本気だけど?」


今までとは違う低いトーンで

静かに呟くウソタに、

心臓がビクンと反応する。


―――何、この雰囲気。


この雰囲気に飲まれないように、

私は必死になって言葉を続ける。