チョコレートトラップ

「今さら『間違えました』

 はナシな。

 昨日コレ見た時、俺、

 かなり嬉しかったし」


「そ、そんな……」


こんな事になるんだったら、

昨日、勇気を出して

直接渡せばよかった。


「無理」なんて

勝手に決め付けないで、

高橋くんに直接、

手渡ししていれば

こんな事にはならなかったのに。


悔しさと恥ずかしさで

胸がぎゅっと締め付けられる。


黙って俯く私の顔を

ウソタの手が乱暴につかむ。


「痛いってば!」


無理やり上を向かされた私は、

合わせたくもない視線を

ウソタへ向ける。


と、次の瞬間、

ウソタの口から

とんでもない言葉が飛び出した。


「なぁ、磯貝。なんなら、

 俺と付き合ってみない?」