チョコレートトラップ

「当たり前じゃない!

 誰がウソタなんか

 スキになるのよ」


肩に置かれた手を

素早く払いのける。


ウソタになんて

触れられたくないのに……。


「じゃあ、間違えんじゃねーよ!

 ヒロと俺の下駄箱を」


「そんなハズない!

 ちゃんと『高橋』て

 名前を確認したもん」


「だからさー。……

 これだから天然は困るよ」


ウソタは溜め息混じりに

ボソッと呟くと、

私をまっすぐ見てゆっくり

口を開いた。