チョコレートトラップ

そういえば今日は

4時間で学校終わるんだったっけ。


帰りのホームルームが

始まるまですっかり忘れていた。


きっと後藤先生が

朝の連絡事項で

言っていたんだろうけれど、

そんなこと、

私はいつものように聞き流していた。


ちょっとだけ得をしたようで

嬉しい、かも。


軽く鼻歌なんかを歌いながら

机の脇に掛けていたバッグを持つと、

意気揚々と教室を出た。


その瞬間、

右腕をがっしりと捕まえられて

身体がぐらりと傾く。


突然の出来事に

目を丸くしていると、

その手の主が私の前に

ひょっこり顔を出した。