「お、お前がそう言うなら……。

 “契約”は続行するからな」


「“契約”……?」


その言葉を繰り返す私に、

ウソタが、あぁ、と返事をする。


「その、あれだよ……。

 俺とお前、

 どっちかが降参するまで

 “契約”はずっと続くからな」


不器用なウソタの言葉に、

私はにっこりと笑顔で大きく頷いた。


「だったら私、

 ずっと降参なんてしないから」


「今の言葉、

 ずっと覚えとくからな」