凛がふと得意気な顔をして、

話し始める。


「芹菜を1人にさせなければ、

 いいんじゃないの?

 だったら私が、

 休み時間になったら

 芹菜のところに行くよ。

 お昼ご飯も、

 今まで通り一緒に屋上で

 食べればいいんじゃないかな」


「でも、凛にばっかり……」


私にとって凛は

とっても心強い親友だけれど、

ここまでしてもらうのは

正直、心苦しい。


凛には凛の時間というのも、

必要だと思うし。


1人で過ごしたい時だって、

少なからずあるはずだ。


不安げな表情で見つめる私に、

凛がにっこり笑って

優しく語りかける。


「そんなこと言わないで。

 じゃあ、芹菜はウソタに

 守ってもらっちゃう?

 今のところ、ウソタは

 芹菜のこと“自分の彼女”だと

 思ってるみたいだし」


凛の言葉に、

私は首を横に振った。