チョコレートトラップ

「私の知ってる

 高橋くんだったら、

 間違いなく嬉しかった。

 けど、今は……。

 正直、複雑、かな」


学校での高橋くんのままだったら、

きっとすぐに飛びついてた。


寡黙で、

勉強も運動神経もよくって、

先生から一目置かれている

彼だったら。


でも、バイト先での彼は

全くの別人、と言っても

過言ではないはず。


あんなに女の子の扱いに

手馴れてるなんて

想像すらしてなかった。


最初は、私の勘違いかと思ってた。


でもやっぱり、

学校から一歩外に出た途端、

高橋くんはガラリと

その雰囲気をかえてしまった。


そっちの姿が、高橋くんの

“本当の姿”なんだろうな。


私のこたえに、

凛が激しく首を上下に振る。