チョコレートトラップ

今は帰りのホームルームも終わって、

教室もガランとしているんだろうな。


凛も帰る途中、

どこか寄り道でも

しているんだろうな。


いつもだったら、

私とお気に入りのカフェで

話が盛り上がっているんだけれど。


それも少なくても

1週間は出来ないんだ。


凛に話したいことが

たくさんあるのに。


積もりに積もった悩みを

打ち明けたくて仕方ないのに。


見慣れたはずの天井が

ゆらゆら揺らめき始める。


ふっと目を瞑ると

布団を頭まで被った。


今はあまり考えないようにしよう。


1日でも早く治すことに

専念しなくては。


意識が遠のき始めた時、

部屋のドアからコンコンと

音が響いた。


「芹菜。凛ちゃんが

 お見舞いに来てくれたわよ」