高橋くんと初めて話した

あの時から、

私の中で何かが

変わり始めてしまったのだろうか。


私がスキな男の子って、

高橋くん、のハズだよね?


黒板をぼんやり眺めながら

自分自身に問いかける。


でも、いまだに

鳴り止まない鼓動が

その答えに邪魔をする。


私、どうしちゃったんだろう。


今度は視線を落として、

ノートの隅に名前を書いてみる。