「本当に、よかったのかな……」


一目惚れしたワンピース。


高橋くんの一方的な考えで

だったけれど、

貰ってきちゃって

よかったのかな。


学校ではあんまり、

というよりは全くと言っていい程

話さないのに、

何も知らずふらりと

立ち寄った私が

プレゼントを貰うなんて。


……他の女の子たちにも、

そういうことしてるのかな。


それよりも、

最後に耳打ちした

高橋くんの言葉を思い返してみると、

今、付き合ってる人が

いないようなことを

言っていた気がする。


それって、私にもまだ

チャンスがあるってことなのだろうか。


でも、ショップでの高橋くんの

振る舞いや言動を見てると、

学校とは対照的な姿を

見せていた気がする。


一体、どっちが本当で、

どっちが作られたものなんだろう。


私のスキな高橋くんは、

私の中にいる高橋くんは……。