悪夢のような

バレンタインの日から

初めての休日を迎えた。


私のそそっかしい性格が

災いしてこうなって

しまったんだけれど、

よりによってウソタと

関わることになってしまい、

そして校舎中に

あんなポスターを

張り出されてしまった今、

みんなの好奇な視線を

浴びなくて済むだけで、

心が少しだけ軽くなる。


けれど、根本的な解決には

ならないんだけれど。


この土日が終わってしまえば、

また、ウソタとの悪夢が始まる。


そう考えると、

私の口から自然と

溜め息が漏れた。


こんな日には

気分転換するのも

いいのかもしれない。


そう思うとすぐに、

私はお気に入りの

チュニックにジーンズを

合わせた格好で、

必要最低限の荷物だけを持って

外へ繰り出した。